◎ホンジュラスは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。
ホンジュラスのシオマラ・カストロ(Xiomara Castro)大統領は14日、中国との国交樹立を目指すと発表し、台湾との外交関係を断絶すると示唆した。
カストロ氏は自身のツイッターアカウントに声明を投稿。レイナ(Eduardo Reina)外相に中国外交部との交渉を開始するよう命じたと明らかにした。
またカストロ氏は「民主主義に基づく自由で開かれた国境を確立・拡大することを目指す」とした。
ホンジュラスは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。ホンジュラスの隣国ニカラグアは2021年12月に台湾との外交関係を断絶した。
台湾の中央通訊社は外交筋の話を引用し、「状況を確認している最中であり、それ以上の詳細は不明である」と報じた。
中国は独立国家の台湾を自国の領土と主張し、台湾を外交的に承認することを内政干渉と見なし、報復措置を取ってきた。
共産党は「一帯一路」政策の下、こうした承認に反対するキャンペーンを展開し、台湾を外交的に孤立させてきた。
レイナ外相は昨年1月、AP通信のインタビューで、「ホンジュラスは台湾との関係を強化し続け、中国との国交樹立はカストロ政権の優先事項ではない」と述べていた。
カストロ氏が政策を見直した理由は不明である。