◎ホンジュラスではギャング関連の虐殺事件が相次いでいる。
ホンジュラスのコルテス県にあるビリヤード場で武装集団が銃を乱射し、少なくとも11人を殺害した。現地メディアが25日に報じた。
シオマラ・カストロ(Xiomara Castro)大統領は事件後、声明を発表。関係閣僚に治安対策を強化するよう命じ、一部地域に夜間外出禁止令を出した。
事件は首都テグシガルパの北方約280kmに位置するコルテス県チョロマのビリヤード場で24日深夜に発生。利用客とみられる男性10人と女性1人が死亡した。
ホンジュラスではギャング関連の虐殺事件が相次いでいる。
第2の都市サンペドロスーラで22日に発生した事件では、米国で起訴されたエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)前大統領とつながりのある3人が何者かに射殺された。
テグシガルパ近郊の町タマラにある女子刑務所で20日に発生した暴動では、受刑者46人がギャングとつながりのある受刑者に殺害された。
地元メディアによると、サンペドロスーラとチョロマには中米で活動する複数の麻薬カルテルの拠点があるとされ、その支配下にあるギャング間の領土争いが何年も前から続いているという。
カストロ氏はサンペドロスーラとチョロマに夜間外出禁止令(午後9時~午前4時)を出し、治安当局に警備・警戒体制を強化するよう命じた。
警察はビリヤード場で殺害された11人の身元を明らかにしていない。一部の地元メディアはギャングの構成員と一般市民が巻き込まれたと伝えている。
カストロ氏は女子刑務所の事件を受け、刑務所内への武器や麻薬の持ち込みを禁じる法令を発出した。