◎先住民族や環境保護団体は先祖代々の土地で合法または違法な採掘が行われていることに不満を抱いていた。
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3月1日、ホンジュラスの新政府は国内での露天掘りを禁止すると発表した。
露天掘りは鉱物を採掘する手法のひとつで、 坑道を掘らずに地表から渦を巻くように地下めがけて掘っていく手法。
鉱業省の報道官は記者会見の中で、「国内で行っている露天掘り採掘事業に対する許可も合わせて取り消す」と述べた。
取り消しが新規プロジェクトに適用されるのか、それともすでに採掘を開始しているプロジェクトにも適用されるのかはまだ明らかになっていない。
先住民族や環境保護団体は先祖代々の土地で合法または違法な採掘が行われていることに不満を抱いていた。
ホンジュラスは金、銀、銅、鉛、亜鉛などを採掘しているが、新政府の鉱業省はこれらの金属を採掘するための開発を「有害」と呼んでいる。
開発途上国で行われている採掘は環境より効率を優先することが多く、一部の違法業者はゴミや有害物質を投棄し、環境に深刻な影響を与えている。
鉱業省は声明の中で「ホンジュラスから露天掘りを排除する」と宣言し、「環境、ライセンス、コンセッションの改訂、停止、取り消しを進める」と国民に約束した。
また同省によると、生態学的価値の高い地域では採掘自体を禁じるという。
中米で採掘に制限を課している国はホンジュラスだけではない。コスタリカは2002年に露天掘りを、エルサルバドルは2017年に金属類の採掘を禁止した
1月末に宣誓した同国初の女性大統領であるシオマラ・カストロ氏は選挙マニフェストに採掘制限の公約を盛り込んでいた。
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