◎首都テグシガルパに本拠を置く国家汚職防止評議会は10年ほど前から政府の不正行為や疑惑を調査・報告してきた。
ホンジュラスのカストロ大統領(Getty Images)

ホンジュラスの汚職を追跡する団体の責任者が脅迫を受け、国外に逃亡した。現地メディアが19日に報じた。

首都テグシガルパに本拠を置く国家汚職防止評議会(The National Anti-Corruption Council)は10年ほど前から政府の不正行為や疑惑を調査・報告してきた。

同評議会は先月、カストロ氏とその夫であるセラヤ(Jose Manuel Zelaya)元大統領の息子、その他の親族が政府の主要ポストに就いていることについて、「縁故主義が蔓延し、権力の集中が腐敗を招いている」と批判した。

報道によると、同評議会の責任者が何者かから脅迫を受けたとして、国外に逃亡したという。

AP通信は同評議会の広報担当の話しとして、「責任者が危険な状況にあることが分かったため、国会の人権委員会に苦情を申し立てた」と報じている。

同評議会は誰から脅迫を受けたかは明らかにしておらず、責任者の所在を非公開としている。

カストロ政権はこの報道に関するコメントを出していない。

同評議会はカストロ氏に関する報告書の中で、「カストロ氏は重要なポストに親族を配置している。息子は大統領顧問、別の親族は私設秘書に就任するなど、縁故主語が蔓延していると言わざるを得ない」と述べている。

同国の前大統領であるエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)被告は昨年、麻薬密売などに関与したとして米ニューヨーク地裁で起訴された。

エルナンデス被告は大統領に就任する前の2004年頃から、主にコロンビアとベネズエラ経由で米国に500トンものコカインを密輸したとして告発されている。

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