◎地元ラジオ局が警察に支援を要請した。
2024年10月6日/ハイチ、中部アルティボニット県、避難する人々(Getty Images)

中米ハイチ・首都ポルトープランス郊外の地区に正体不明の武装集団が押し入り、銃を乱射したり、建物に火をつけたりした。警察が10日、明らかにした。死傷者の情報はない。

警察によると、現場は海岸沿いのコミュニティ。地元ラジオ局が警察に支援を要請した。

AP通信は目撃者の話しとして、「武装集団は10日未明に現れ、建物に向けて銃を乱射したり、民家に火を放ったりした」と伝えている。

国家警察の報道官は地元ラジオ局の取材に対し、「治安部隊が現場に到着し、必要な措置を取っている」と述べたが、死傷者がいるかどうかは明らかにしなかった。

このラジオ局は複数人が負傷したと報じているが、詳細は不明だ。

複数のラジオ局がポルトープランスに拠点を置く武装ギャングの犯行と伝えている。それによると、このギャングの構成員は約200人、ポルトープランス北部で活動しているという。

このコミュニティはポルトープランスと中部アルティボニット県の間に位置する。アルティボニット県では先週、「グラン・グリフ」と呼ばれているギャングによる襲撃で少なくとも115人が殺害されたばかりだ。

ハイチの治安は2021年7月のモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺と同年8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、破壊と暴力が蔓延している。

ポルトープランスでは1年半ほど前から複数のギャングが地域の支配権をめぐって血みどろの抗争を繰り広げている。

ポルトープランスの80%がギャングの支配下に置かれ、市内の学校、企業、公共機関はほぼ全て閉鎖。2つの主要刑務所もギャングの攻撃で崩壊し、4000人以上の受刑者が脱獄した。

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