▽ポルトープランスでは数日前からギャング間抗争が激化し、数万人が避難を余儀なくされている。
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中米ハイチの首都ポルトープランスで暫定政府とギャングの暴力に抗議するデモが行われている。現地メディアによると、20日のデモは平和的に行われたという。
このデモは18日に始まり、数百人が参加。一部のデモ参加者が市中心部の首相官邸に近づこうとしたため、機動隊が介入した。
報道によると、警察は催涙ガスを使って参加者を追い払ったという。逮捕者や負傷者が出たという情報はない。
ポルトープランスでは数日前からギャング間抗争が激化し、数万人が避難を余儀なくされている。
AP通信によると、郊外のある地区では地元住民がナタや斧で武装し、ギャングを追い払ったという。住民たちは道路にバリケードを設置してギャングに待ち伏せ攻撃を仕掛けたと伝えられている。
ハイチの治安は2021年7月のモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺と同年8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、破壊と暴力が蔓延している。
ポルトープランスでは3年前から複数のギャングが地域の支配権をめぐって血みどろの抗争を繰り広げている。
ポルトープランスの80~90%がギャングの支配下に置かれ、市内の学校、企業、公共機関はほぼ全て閉鎖。2つの主要刑務所もギャングの攻撃で崩壊し、4000人以上の受刑者が脱獄した。
ポルトープランスと周辺地域の暴力は昨年10月頃から激化。アルティボニット県では地元のギャングが複数の地区を襲撃し、市民少なくとも115人を虐殺した。逮捕者は出ていない。
ポルトープランスの抗議者たちは政府がギャングを野放しにしていると非難。全戦力を動員してギャングを一網打尽にするよう訴えた。
デモに参加した男性はAPの取材に対し、「ギャングが暴れるために避難しなければならず、ウンザリしている」と語った。
地元ラジオ局は市内でギャングが暴れていると連日放送しているが、国家警察は住民の救援要請にほとんど応じていないようだ。人員が不足しているとみられる。
報道によると、ポルトープランスの大部分を支配するギャング連合「ヴィヴ・アンサム(Viv Ansam)」と対立する複数のギャングが民間人を巻き込みながら支配地域の拡大を目指している。
ハイチ国連支援ミッションには約800人のケニア国家警察を中心に、ジャマイカ、グアテマラ、エルサルバドルなどの兵士や警察官が参加している。