スポンサーリンク
▽ポルトープランスでは2日、暫定大統領評議会とギャングの暴力に抗議するデモが行われ、一部が暴徒化。数百人の暴徒が機動隊と衝突した。死傷者の情報はない。
2025年4月2日/ハイチ、首都ポルトープランス中心部の通り(ロイター通信)

中米ハイチ暫定大統領評議会は3日、首都ポルトープランスとその周辺地域でギャング間抗争が激化する中、ギャングを取り締まるための新たな措置を講じると発表した。

暫定大統領評議会のアルフォンス・ジャン(Fritz Alphonse Jean)議長は演説で、ハイチの現状を「地獄」と評し、国民に団結を呼びかけた。

ポルトープランスでは2日、暫定大統領評議会とギャングの暴力に抗議するデモが行われ、一部が暴徒化。数百人の暴徒が機動隊と衝突した。死傷者の情報はない。

今回の暴動は1年前に同評議会が設置されて以来、最大規模となった。

ジャン氏は国民に対し、「あなたたちの痛みと苦しみを理解している」と語りかけた。

またジャン氏は特別予算を確保し、国家警察の機動隊を強化することで、ギャングを一掃し、ポルトープランスの治安を改善させると強調した。

さらに、フィゼメ(Alix Didier Fils-Aimé)首相と国家警察に対し、遅滞なくこれらの措置を講じるよう促した。

ハイチの治安は2021年7月のモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺と同年8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、破壊と暴力が蔓延している。

ポルトープランスでは3年ほど前から複数のギャングが地域の支配権をめぐって血みどろの抗争を繰り広げている。大統領のポストは今も空席のままだ。

ポルトープランスの80~90%がギャングの支配下に置かれ、市内の学校、企業、公共機関はほぼ全て閉鎖。2つの主要刑務所もギャングの攻撃で崩壊し、4000人以上の受刑者が脱獄した。

ポルトープランスと周辺地域の暴力は昨年10月頃から激化。アルティボニット県では地元のギャングが複数の地区を襲撃し、市民少なくとも115人を虐殺した。逮捕者は出ていない。

最新のギャング間抗争は先月初めに勃発。ポルトープランスの大部分を支配するギャング連合「ヴィヴ・アンサム(Viv Ansam)」と対立する複数のギャングが民間人を巻き込みながら支配地域の拡大を目指しているとされる。

ジャン氏は予算をいくら確保したのか、機動隊をどのように強化するかなど、詳細は明らかにしなかった。

暫定大統領評議会の任期は26年2月7日に終了する。政府はそれまでに治安を改善し、総選挙を行うとしているが、実現するかは不透明な情勢だ。

ハイチ国連支援ミッションには約800人のケニア国家警察を中心に、ジャマイカ、グアテマラ、エルサルバドルなどの兵士や警察官が参加している。

ハイチはここ数十年の慢性的な政情不安、独裁政権、自然災害などにより、アメリカ大陸で最も貧しい国のひとつとなっている。2010年の大地震では20万人以上が死亡、その復興が進まぬ中、21年に地震が発生した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク