◎メキシコで軍の幹部が殺害されたのは11年ぶり。
メキシコ海軍の対テロ部隊(Getty Images)

メキシコ海軍の少将が西部マンサニージョで何者かに殺害された。海軍が9日、明らかにした。

それによると、海軍の最高階級である提督の下にあたる少将は8日、何者かに射殺されたという。

地元メディアはフェルナンド・ゲレロ・アルカンタール(Fernando Guerrero Alcántar)少将が死亡したと報じたが、海軍当局は氏名を公表していない。

海軍によると、少将は襲撃時、自家用車を運転していたという。銃撃犯が少将と知ったうえで狙ったかは不明である。

メキシコで軍の幹部が殺害されたのは11年ぶり。

2013年、ミチョアカン州で武装集団の待ち伏せ攻撃により、ハリスコ州の海軍基地に勤務していた副司令官が殺害された。容疑者は捕まっていない。地元メディア麻薬組織「テンプル騎士団(Knights Templar)」の犯行と報じていた。

カルテルが軍の幹部を襲撃することは稀である。少将の殺害にカルテルが関与しているかは分かっていない。

政府は近年、陸軍、海軍、州兵に法執行の責任をより多く与えている。軍はそれ以来、警察と連携して国内の麻薬カルテルを積極的に取り締まっている。

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