◎正体不明の武装兵少なくとも2人が州裁判所の判事に向けて発砲した。
メキシコ、南部ゲレロ州アカプルコ、ギャングの構成員と警察官(AP通信)

メキシコ南部ゲレロ州のリゾート地アカプルコの裁判所前で判事が何者かに撃たれ死亡した。警察が11日、明らかにした。

それによると、事件はアカプルコの中心部にある裁判所の目の前で発生。正体不明の武装兵少なくとも2人が州裁判所の判事に向けて発砲したという。

検察は声明で、「関係機関が武装集団を追跡している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

地元テレビ局は控訴裁判所のピンソン(Edmundo Román Pinzón)判事が殺害されたと報じている。

アカプルコはメキシコを代表する人気観光地のひとつであったが、数年前から麻薬カルテルとギャング関連の抗争が相次ぎ、観光業が壊滅的な影響を受けている。

メキシコで司法関係者が殺害されることは珍しくない。裁判官たちは犯罪組織から圧力を受けていると考えられており、麻薬事件に関与した判事や弁護士が過去に殺害されている。

2020年にはコリマ州で連邦判事夫妻が殺害された。2006年には首都メキシコシティ郊外で連邦判事が射殺されている。

中部ベラクルス州では9日、緑の党に所属する連邦議会の下院議員が何者かに射殺された。警察は事件の詳細を明らかにしていない。

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