グアテマラ刑務所暴動、ギャングが刑務官9人解放=警察

刑務官たちは中米最大のギャング「マラ・サルバトルチャ(通称MS-13)」と「バリオ18」のメンバーに拘束された。
中米グアテマラの刑務所、警察官(Getty Images)

中米グアテマラの首都グアテマラシティにある刑務所で受刑者が刑務官を人質に取った事件について、国家警察は16日、刑務官9人が解放されたと明らかにした。

この事件は12日早朝に発生。グアテマラシティにある2つの刑務所で暴動が発生し、多くの刑務官が人質に取られた。

刑務官たちは中米最大のギャング「マラ・サルバトルチャ(通称MS-13)」と「バリオ18」のメンバーに拘束された。

両組織は暴動を引き起こした後、別の施設に移送された10人のリーダーを元の刑務所に戻すよう要求した。

AP通信は治安筋の話しとして、「16日に解放された9人はMS-13のメンバーに拘束されていた」と伝えている。

当局は15日、1人の刑務官が銃撃を受け死亡したと報告したが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

刑務官が全員解放されたかも不明である。

12日の暴動で被弾した刑務官と受刑者はその日のうちに治療を受けるため病院に搬送された。

受刑者たちがSNSで拡散した動画には目隠しをされ手足を縛られた刑務官たちの姿が映っている。

ギャングは13日にも11人の刑務官を解放している。

トランプ米政権は今年2月、MS-13を含む中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。

MS-13はグアテマラやエルサルバドルなどに拠点を置く中米最大のギャング。構成員は数万人と推定され、各地で殺人、麻薬密売、強盗などの凶悪犯罪を繰り返してきた。

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