グアテマラ刑務所暴動、治安部隊が突入、首都では警察官襲撃事件も
乗っ取り事件はエスクイントラ県近郊の刑務所などで17日に発生。受刑者たちがこの刑務所を含む3か所で協調的な暴動を起こし、警備員ら数十人を人質に取ったとみられている。
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グアテマラ・エスクイントラ県で18日、治安部隊が暴徒化した受刑者に乗っ取られた刑務所に突入し、職員らを解放した。しかし、首都グアテマラシティではその後、警察官らを狙った複数の襲撃事件が発生し、少なくとも3人の警察官が死亡、5人が負傷した。
乗っ取り事件はエスクイントラ県近郊の刑務所などで17日に発生。受刑者たちがこの刑務所を含む3か所で協調的な暴動を起こし、警備員ら数十人を人質に取ったとみられている。暴動は一部の受刑者が「特権」の剥奪に抗議する形で始まり、受刑者たちは待遇改善や指導者の移送などを要求したとされる。
この状況を受けて、数百人の機動隊員が刑務所に突入し、拘束されていた職員らを救出した。突入時には銃声が響いたが、職員らは無傷で解放された。現場で死者や負傷者の報告はなかった。
一方、当局が刑務所の支配権を取り戻した直後、グアテマラシティで警察官を標的とする武装攻撃が少なくとも10件発生し、3人が死亡、5人が負傷した国家警察はこの攻撃に関与したとして、5人の容疑者を逮捕したと報告している。
治安部隊とギャングの対立は、当局が受刑者の特権を剥奪したことが直接の引き金となったとされ、内務省は声明で「グアテマラはテロリストや組織犯罪と交渉しない」「恐怖をまき散らすギャングの特権を許さない」と強調した。
今回の暴動は同国で長年続くギャング犯罪と刑務所内治安の脆弱性を改めて浮き彫りにした。受刑者の多くは中米を代表するギャングのひとつ「バリオ18」などの構成員で、刑務所内外で強い影響力を持つとされる。警察や刑務所当局は、これらギャング勢力との長期戦を余儀なくされている。
当局は今回の一連の事件を受けて警戒を強化しており、他の刑務所でも暴力行為の再発防止に向けた警備強化を進めている。国民に対しては、治安情勢に関する最新情報への注意を呼びかけるとともに、ギャング勢力への対処方針を明確にしている。
今回の騒乱と警察官襲撃を巡っては、国内外からの批判と懸念も高まっており、政府は法と秩序の維持と受刑者管理システムの改革を進める緊急対応を迫られている。
