◎デモ隊は来年1月に就任する予定のアレバロ氏が検察当局の弾圧に直面していると主張し、ジャマテイ政権に政治的迫害をやめるよう要求している。
グアテマラのジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領は10日、次期大統領を支持するデモ隊による道路封鎖デモを厳しく取り締まると警告した。
デモ隊は来年1月に就任する予定のアレバロ(Bernardo Arévalo)氏が検察当局の弾圧に直面していると主張し、ジャマテイ政権に政治的迫害をやめるよう要求している。
汚職撲滅を公約に掲げるアレバロ氏は検察の捜査を「クーデター」と評している。
選挙管理委員会は先月末の決選投票でアレバロ氏の勝利を宣言。得票率はアレバロ氏が58%、右派のトーレス(Sandra Torres)候補が37%であった。
その後、トーレス氏は票の集計方法に異議を唱えて裁判所に告訴状を提出。最高裁はこれを認めなかったが、検察が強制捜査に踏み切り、左派と右派の対立に発展。未曽有の大混乱に陥った。
検察はアレバロ氏の自宅や選挙事務所を少なくとも4回、家宅捜索している。
ジャマテイ氏はテレビ演説の中で、「外国勢力の資金提供や助言を受けたデモ指導者は逮捕されるだろう」と警告した。
またジャマテイ氏はいかなる理由があろうと不法な道路占拠は容認できず、取り締まりの対象になると述べた。
ジャマテイ氏は以前、最高裁の決定を支持すると表明している。
現検察総長は2021年の汚職捜査を政治的な理由で中止したとして米政府から制裁を課されている。
検察はアレバロ氏の選挙事務所が複数の不正に関与した疑いがあるとして、捜査を続ける方針だ。