◎アレバロ氏は昨年の大統領選で初当選を果たし、1月に就任。選挙期間中、汚職を徹底的に取り締まると公約に掲げ、支持を集めた。
中米グアテマラの捜査当局は13日、政治資金規正法違反の疑いでアレバロ(Bernardo Arévalo)大統領の閣僚1人を逮捕した。
それによると、検察庁は閣僚のひとりであるエルナンデス(Ligia Hernández)氏の逮捕状を請求・受理されたという。
検察はエルナンデス氏が政治活動で使った資金を報告しなかったとして、政治資金規正法違反の疑いで逮捕した。
アレバロ政権はこの逮捕劇に関するコメントを出していない。
エルナンデス氏は逮捕前、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「私は無実であり、検察とその背後にいる勢力は民主主義を取り戻そうとするアレバロ政権を黙らせ、抑圧し、消滅させようとしている」と主張した。
検察庁は現在、アレバロ氏の政党が結成に必要な署名集めで不正を働いたとして、捜査している。この捜査はアレバロ氏の大統領就任を頓挫させるまでには至らなかったが、政府の悩みの種になっている。
地元の人権団体などは検察が政治的な理由でアレバロ氏を捜査していると主張している。
アレバロ氏は昨年の大統領選で初当選を果たし、1月に就任。選挙期間中、汚職を徹底的に取り締まると公約に掲げ、支持を集めた。
一部の専門家は汚職捜査から身を守りたい政治家や検察の高官がアレバロ氏を辞任に追い込むため、罪をでっちあげていると主張している。