グアテマラ政府、犯罪組織から逃れたメキシコ人161人の入国許可
メキシコ人が暴力から逃れるために国境を越えることは珍しくない。
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中米グアテマラ政府は20日、麻薬カルテルから逃れるために入国したメキシコ人161人の合法的な滞在を許可すると発表した。
グアテマラ移民局は声明で、「南部チアパス州出身の39家族、69人の子供を含む161人に対し、一時的にグアラマラに滞在することを許可した」と述べた。
この家族たちはメキシコとグアテマラの国境の町に滞在し、今週国境を越えた。
チアパス州知事は20日、X(旧ツイッター)への投稿で、「グアテマラに逃れた人々は親戚が国内で逮捕・起訴されたため、グアテマラに逃亡した」と主張したが、その証拠は示さなかった。
メキシコ人が暴力から逃れるために国境を越えることは珍しくない。昨年7月には麻薬カルテルに命を狙われていると主張する約600人がグアテマラに逃れた。
チアパス州では複数の麻薬カルテルやギャングが麻薬密売や移民の売買をめぐり、10年以上前から血生臭い縄張り争いを繰り広げてきた。
地元メディアによると、チアパス州では世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルとその宿敵であるハリスコ新世代がグアテマラ国境沿いで支配権を争っているという。
米政府は2月、シナロア・カルテルやハリスコ新世代など、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。