中米グアテマラ・フエゴ山の噴火収束、700人避難、ケガ人なし

フエゴ山は首都グアテマラシティの南西約35キロに位置し、中央アメリカで最も活発な火山のひとつである。
2025年6月5日/中米グアテマラのフエゴ山(AP通信)

中米グアテマラの国家災害対策調整委員会(CONRED)は6日、フエゴ山(3763メートル)の噴火活動が収束したと宣言した。

フエゴ山は5日午前に噴火。当局が周辺住民に避難を指示していた。

地元メディアによると、700人以上が麓の集落などから避難したという。負傷者と建物被害の情報はない。

CONREDは5日、専門家の話しを引用し、「火口周辺で溶岩流が形成されつつあり、噴煙の高さは5000メートルに達した」と報告していた。

地元当局はCONREDの指示に基づき、周辺3県の住民700人以上を避難させた。避難者たちは自治体が用意した避難所に移動、一夜を明かした。

フエゴ山の火山活動は4日午後から増加し始めたものの、専門家によると、6日の18時までに収束したという。

CONREDは声明で、「今回の噴火活動は収束したとみられるが、フエゴ山が活火山であることに変わりはなく、いつでも避難できる体制を整えておくことが重要だ」と強調した。

当局による避難命令は6日夜の時点で解除されていない。

フエゴ山は首都グアテマラシティの南西約35キロに位置し、中央アメリカで最も活発な火山のひとつである。

2018年6月の噴火では194人が死亡、234人が行方不明になり、泥と灰でサンミゲルロスロテス村が消滅した。

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