内戦中に女性を強姦、3人の被告に懲役40年 グアテマラ

首都グアテマラシティの裁判所は5月30日、3人の被告に対し、「人道に対する罪」で40年の懲役刑を言い渡した。
2025年5月30日/中米グアテマラ、首都グアテマラシティ(AP通信)

中米グアテマラの内戦(1960-96年)中に先住民族の女性を強姦したとして、3人の男が実刑判決を受けた。

首都グアテマラシティの裁判所は5月30日、3人の被告に対し、「人道に対する罪」で40年の懲役刑を言い渡した。

先住民族の女性36人は2011年、1981年から85年にかけて受けた虐待に対する正義を求めて名乗り出た。女性たちはグアテマラシティの北方にある小さな町の出身であった。

そのうち6人が裁判所で証言した。

判事は声明で、「女性たちは勇気を振り絞って証言した」と述べた。

また判事は「内戦中に起きた犯罪について証言するのは容易ではない。被害者たちは数十年もの間、暴行を受けたことを誰にも相談できなかった」と強調した。

2022年には反政府ゲリラを根絶するために陸軍の訓練を受けた5つの準軍事組織の元構成員らが内戦中に女性を強姦したとして懲役30年の実刑判決を受けた。

国軍は36年に渡って左翼ゲリラと戦い、1996年に和平協定を結んだ。死者数は20万人以上、行方不明者は数万人と推定されている。

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