◎ジャマテイ大統領はポラス司法長官を再任したことで非難を浴びている。
中米グアテマラの首都グアテマラシティで11日、政治家の汚職とインフレに抗議するデモ行進が行われ、数百人が参加した。
公務員、大学生、労働組合などで構成される団体は公立大学のキャンパスから市中心部に向かって行進した。教員組合は「行政と司法の汚職に反対！」と書かれた横断幕を掲げた。
ジャマテイ（Alejandro Giammattei）大統領はポラス（Consuelo Porras）司法長官を再任したことで非難を浴びている。
米政府はポラス氏が汚職捜査を妨害し、代わりに汚職捜査にあたった検察官や裁判官を追及していると非難している。
グアテマラ警察は最近、司法省の要請を受け、ジャマティ氏の汚職調査で有名になった地元紙の著名ジャーナリストを逮捕した。
行進に参加した女性はAP通信の取材に対し、「政治家は私腹を肥やすことしか考えていない」と語った。「司法のトップが悪事に手を染め、大統領を担ぎ上げています...」
先住民族のリーダーたちも行進に参加し、食料・燃料価格の高騰が人口の大多数を占める低中所得者層を苦しめていると警告した。
ソロア県サンタ・ルシア・ウタトランの先住民族リーダーはAP通信に、「政治家は私たちの首を絞めている」と語った。
グアテマラシティの農業組合はSNSに、「インフレは貧困層の飢餓を後押ししている」と投稿している。
デモの主催者は行進前の演説で、「汚職とは国民から金を盗むことだ」と述べ、行動を起こす必要があると呼びかけた。「貧乏人と中産階級は税金を払っているのに、金持ちは税金をうまく回避しています...」
米政府は民主主義に脅威を与えるとして、ポラス氏をグアテマラの制裁リストに載せている。しかし、ジャマティ氏はポラス氏を支持し、今年初めに再任した。
