◎政府と企業に賃上げや労働環境の改善を求める労働者たちは25日、基幹発電所の制御室に侵入し、島全体の電力供給を停止させた。
2024年10月25日/フランス海外県グアドループ(Getty Images/AFP通信)

カリブ海のフランス海外県グアドループの政府は26日、全島の停電を復旧する取り組みが進んでおり、26日午前の時点で4割が復旧したと明らかにした。

政府と企業に賃上げや労働環境の改善を求める労働者たちは25日、基幹発電所の制御室に侵入し、島全体の電力供給を停止させた。

フランス電力(EDF)によると、24時間体制で復旧作業にあたり、全島の住民約37万人のうち16万人に電気を再送できたという。

病院などの優先施設は早い段階で復旧。復旧作業は現在も続いており、最終段階にあるとのこと。

政府は26日、市民に対し、新たな停電に備え、できる範囲で準備をしておくよう促した。「発電機は風通しの良い場所に置き、エンジンが熱いうちは燃料を補給しないでください。必要最低限の水を確保し...」

警察は労働者が突入した発電所を奪還したと報告している。逮捕者が出たかどうかは明らかになっていない。

この停電により一部の世帯で水が出なくなり、携帯電話サービスにも大きな影響が出た。

グアドループと仏領マルティニーク島では2カ月ほど前からストと抗議デモが続いている。これを主催する労働組合は政府と企業に賃上げや労働環境を改善するよう要求、応じない場合は実力行使に出ると警告していた。

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