逮捕された宝石商チョクシ氏「インド政府が誘拐を企てた」

チョクシ氏は4月12日、ダイヤモンド取引の拠点であるベルギーの港湾都市アントワープで逮捕された。
インドの宝石商であるチョクシ氏(Getty Images)

銀行詐欺への関与で告発されているインド人宝石商チョクシ(Mehul Choksi)氏が16日、インド政府が自身の身柄を確保するためにカリブ海の島国アンティグア・バーブーダで誘拐を試みたと主張した。チョクシ氏の弁護士が明らかにした。

チョクシ氏は今年4月にベルギーで逮捕され、英ロンドンに身柄を移された。

チョクシ氏とダイヤモンド王の甥であるモディ(Nirav Modi)氏はインドで2番目に大きい公的金融機関であるパンジャブ銀行を巻き込んだ18億ドルの詐欺で告発されている。両者とも2018年にインドから逃亡した。

インド政府はチョクシ氏とモディ氏の身柄引き渡しを求めている。モディ氏は2019年からイギリスで拘束されている。両者は不正行為を否定している。

チョクシ氏はロンドンでインド政府を提訴し、2021年にアンティグアで誘拐され、ドミニカに連行されたと主張。インド政府が誘拐を企てたと述べている。

インド政府の弁護士はロンドン高等法院に提出した資料の中で、「インド政府がこの虚偽の疑惑に関与した証拠は一切ない」と反論している。

チョクシ氏は4月12日、ダイヤモンド取引の拠点であるベルギーの港湾都市アントワープで逮捕された。

SHARE: