フィッチ、メキシコ国営石油会社ぺメックスの信用格付け「BB」に引き上げ
ペメックスは長年、財務面と運営面で複数の課題に直面してきた。
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格付け機関フィッチ・レーティングスが今週、メキシコの国営石油会社ぺメックス(PEMEX)の信用格付けを「B+」から「BB」に引き上げた。
フィッチは政府の支援強化を理由に挙げた。
BBへの引き上げは投資適格級を下回るものの、世界最大級の債務を抱えるペメックスの安定化を図る政府の努力を反映している。
ペメックスは長年、財務面と運営面で複数の課題に直面してきた。
政府は今週、ペメックスの短期的な財務圧力を緩和し、債務再編を支援するため、120億ドルの公的資金を注入した。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は政府の支援を維持しつつ、石油生産を拡大する方針を示している。
財務支援にもかかわらず、ペメックスは石油生産の減少、投資不足、環境問題による運営上のリスクに直面している。
25年第2四半期(4~6月)の純利益は595億2000万ペソ(約4684億円)。24年第2四半期は2733億3300万ペソ(約2.15兆円)の純損失を計上していた。
25年第2四半期時点の債務は988億ドル(約14.63兆円)に達した。