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メキシコのフィンテック企業カピタル、評価額10億ドル突破

カピタルは本社をメキシコに置くが米デラウェア州に法人登記し、コロンビアでも事業を展開している。
メキシコのフィンテック企業カピタルのロゴ(Getty Images)

メキシコのフィンテック企業カピタルは2日、最新の資金調達を終え、同社の評価額が10億ドルを突破したと明らかにした。

フィンテック企業は金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせ、ITを活用して新しい金融サービスを提供する企業を指す。

主な分野はスマホ決済や海外送金、クラウドファンディング、資産運用のロボアドバイザー、AIを用いた保険サービス、暗号資産取引所など多岐にわたる。

従来の銀行や証券会社に比べ、低コストで利便性が高く、アプリ中心の直感的なサービス設計が特徴である。

カピタルは声明で、「新たな資金調達ラウンドを完了し、最大1億ドルの資金調達が可能になった」と発表。これにより総評価額は13億ドルを突破した。

カピタルは本社をメキシコに置くが米デラウェア州に法人登記し、コロンビアでも事業を展開している。

今回の資金調達により、カピタルはユニコーン企業(創業10年以内の未上場企業で、企業価値が10億ドル以上に達した急成長企業)のひとつに加わった。

カピタルは声明の中で、「カピタルは既に黒字化しており、銀行免許と独自ソフトウェアの組み合わせにより急成長を続けている」と述べた。

カピタルは2023年、銀行免許の単独申請という時間がかかるプロセスを回避するため、メキシコの銀行オートフィンを買収した。

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