メキシコ上院で乱闘勃発、議長と野党党首が殴り合う事態に
地元テレビ局がライブ配信した映像にはモレノ氏が議長に近づき「発言を許可してほしい」と繰り返し要求しながら議長の腕をつかむ様子が映っていた。
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メキシコの連邦議会上院で27日、議事終了間際に野党党首が議長につかみかかり、殴り合いや押し合い、怒号が飛び交う騒動が発生した。
野党・制度的革命党(PRI)のモレノ(Alejandro "Alito" Moreno)党首は与党・国家再生運動(MORENA)の議長に対し、議員たちがその日の審議終了を告げる国歌斉唱中に詰め寄った。
議長はその後の記者会見で、「他国軍のメキシコ駐留をめぐる困難な議論の後に乱闘が発生した」と説明した。
地元テレビ局がライブ配信した映像にはモレノ氏が議長に近づき「発言を許可してほしい」と繰り返し要求しながら議長の腕をつかむ様子が映っていた。
議長は「触るな。やめなさい。この野郎」と応じる。
両者は押し合いを始め、その過程でモレノ氏が突き飛ばされ、ジャーナリストにぶつかった。
その後、別の議員も乱入し、1人が議長に飛びかかった。
議長は記者団に対し、「(モレノは)私を引っ張り、触り、押した。殴りながら”ぶっ殺してやる、殺してやる”と言った。本当にひどいことだ」と語った。
モレノ氏は声明で、「最初に暴力を振るったのは議長であり、私は被害者だ」と述べた。