電柱が倒壊、4頭の馬が感電死 米領プエルトリコ

事故は同国中央部の集落で発生。電線が地上に落下し、牧場で飼育されていた馬4頭が感電死した。
2025年4月16日/米領プエルトリコ、首都サンフアンの飲食店(AP通信)

米領プエルトリコで電柱が倒れ、4頭の馬が感電死した。現地メディアが24日に報じた。

それによると、事故は同国中央部の集落で発生。電線が地上に落下し、牧場で飼育されていた馬4頭が感電死したという。

電柱が倒れた原因は明らかになっていない。

警察は声明で、「消防士と電力会社の社員が現場に急行した」と述べた。

この事故で数千世帯が停電。復旧作業が続いている。

プエルトリコは2017年のハリケーンで送電網が壊滅的な被害を受けて以来、送配電や発電設備の改修を急いできた。地元メディアによると、建て替えが必要な鉄塔は全体の40%にのぼる。

送電網の再建は道半ばだ。なお、2017年のハリケーンが襲来する前から、投資とメンテナンス不足により、送電網はすでに脆弱な状態であった。

24年12月31日の停電では147万人が影響を受け、完全復旧に3日を要した。原因は地中送電線の不具合と報告されている。

プエルトリコでは停電が常態化しているため、多くの住民がソーラーパネルや自家発を導入している。2021年に送配電を引き継いだルマ・エネジーは設備の改修を急ぐとしているが、思うように進んでいないのが現状だ。

州政府は停電が常態化する中、ルマ・エナジーとの契約を終了する方針を示している。

2018年3月には中部の集落で電柱が倒れ、走行中の車に激突、60代の夫婦が死亡した。

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