エルサルバドル政府、ベネズエラ人拘禁者を本国に送還へ

トランプ政権は3月中旬、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の構成員とされる約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。
2025年3月16日/エルサルバドル、中部テコルカの刑務所(ロイター通信)

エルサルバドル政府がベネズエラで拘束されている米国人との交換条件として、刑務所に収容しているベネズエラ人を首都カラカスに送還する方針である。現地メディアが18日に報じた。

ロイター通信は当局者の話しとして、「エルサルバドル政府はテコルカの刑務所に収監されているベネズエラ人238人をカラカスに送還し、ベネズエラ政府が米国人5人と米国永住権保持者5人を米側に引き渡す計画である」と伝えている。

別の当局者も「捕虜交換」が進行中であることを確認した。

エルサルバドルとベネズエラ政府はコメントを出していない。

AP通信によると、米国務省、ホワイトハウス、国土安全保障省はこの取引に関する質問を拒否したという。

トランプ政権は3月中旬、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の構成員とされる約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。

送還されたベネズエラ人の家族とその弁護士たちはギャングとのつながりを否定。法廷でトランプ政権の主張に異議を唱える機会が与えられなかったと非難している。

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