エルサルバドルが駐メキシコ大使を召還、薬物密輸の主張受け
ハルフッシュ治安・市民保護相は8日の記者会見で、「麻薬密売組織の小型機がエルサルバドルを出発し、コリマ州で拿捕された」と述べていた。
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中米エルサルバドルのブケレ(Nayib Bukele)大統領は9日、メキシコのハルフッシュ(Omar Garcia Harfuch)治安・市民保護相が「エルサルバドルから薬物密輸用の飛行機が来た」と発言したことを受け、駐メキシコ大使を召喚すると明らかにした。
ブケレ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「メキシコ政府はハルフッシュ治安相のコメントを訂正する必要がある」と述べ、その発言を否定した。
ハルフッシュ氏は8日の記者会見で、「麻薬密売組織の小型機がエルサルバドルを出発し、コリマ州で拿捕された」と述べていた。
ブケレ氏はこの小型機の飛行経路を示す地図を共有。飛行機はエルサルバドルの南方に位置するコスタリカの沿岸付近から太平洋を北上したとされる。
ブケレ氏は「その飛行機は太平洋上空を飛行し、エルサルバドルの領空には一切触れていない」と述べた。
メキシコ当局によると、この小型機はコリマ州の空港に着陸。乗っていた3人の男が逮捕され、427キログラムのコカインが押収されたという。
メキシコ外務省はブケレ氏の発言に関するコメントを出していない。