◎エルサルバドルの憲法は同一人物が2期連続で大統領を務めることを禁じているが、1期(5年)間隔を空ければ立候補できる。
エルサルバドルの高等選挙裁判所は3日、ブケレ(Nayib Bukele)大統領が来年の大統領選に出馬することを認めた。
エルサルバドルの憲法は同一人物が2期連続で大統領を務めることを禁じているが、1期(5年)間隔を空ければ立候補できる。
ブケレ氏は先週、選挙管理委員会に立候補届を提出していた。
高裁は賛成4ー反対0(棄権1)でブケレ氏の出馬を認めた。
ブケレ氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「私とウジョア(Félix Ulloa)副大統領は来年の大統領選に出馬する法的要件を満たしている」と書き込んだ。
ブケレ氏はこう投稿している。「反対票なし!」
同国の最高裁判所は2021年9月、ブケレ氏側の主張を認め、選管に2024大統領選への立候補を許可するよう命じた。
最高裁は「再戦の是非は有権者が決める」と裁定している。
最新の世論調査によると、ブケレ氏は大差で勝利する可能性が極めて高い。ブケレ氏が推進するギャング掃討作戦は圧倒的な支持を集めており、野党候補の支持率は10%前後である。
この掃討作戦に伴う非常事態宣言は1年半以上継続されている。
一連の取り締まりで逮捕されたギャングまたはギャングと疑われる市民は昨年3月以来、7万5000人近くに達した。その大半が裁判を受けることなく刑務所に勾留されている。