◎逮捕された6人はキンタナロー州のリゾート地カンクンでライバル組織の戦闘員を5人を処刑。別の場所で3人を殺害した後、8人のバラバラ遺体を遺棄したとされる。
メキシコの人気リゾート地・カンクン(AP通信)

ライバルギャングの戦闘員8人をナタで切り刻んだとされるメキシコの麻薬組織の構成員6人が逮捕された。南東部キンタナロー州の警察当局が12日、明らかにした。

それによると、この6人はキンタナロー州のリゾート地カンクンでライバル組織の戦闘員を5人を処刑。別の場所で3人を殺害した後、8人のバラバラ遺体を遺棄したとされる。

キンタナロー州検察は声明で、「このギャングはシナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)と対立する麻薬組織の傘下にあり、地元のバイクタクシー運転手や未成年者をリクルートして監視任務に当たらせていた」と明らかにした。

また検察は「カンクンで麻薬密売の隠れ蓑として利用されていた偽ツアー会社の関係者23人も逮捕された」と述べた。

警察によると、この麻薬組織はコールセンターを複数運営し、観光客から料金を巻き上げたり、偽のツアー旅行で料金を騙し取ったりしていたという。

別の事務所では麻薬取引が公然と行われ、バイク便でコカインやメタンフェタミンなどが配達されていた。

警察によると、ソーシャルメディアで麻薬を注文し、それをバイク便で受け取ったとされる男1人も今回の摘発中に逮捕されたという。

カンクンやプラヤデルカルメンなどのビーチリゾートは麻薬カルテルの暴力に悩まされている。

一方、カンクンの南に位置するリゾート地トゥルムでも先週末、麻薬カルテルの抗争に巻き込まれたとみられる米国人女性と中米ベリーズの男性が死亡した。

検察によると、死亡した男性はコカインと錠剤を所持しており、売人であったとみられる。

2人を射殺した男は現場から逃亡、警察が行方を追っている。

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