ドミニカ首都で刑法改正案に抗議するデモ「妊娠中絶認めろ!」
ドミニカは1884年に制定された刑法典を現在も採用しており、過去23年間の改革の試みはいずれも失敗に終わっている。
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ドミニカ共和国・サントドミンゴの国会前で政府与党に抗議するデモが行われ、約100人が中絶禁止を維持し、性的指向に基づく差別を認めるほか、教会や自治体などに対する刑事責任の免除を定める新たな法案に反対した。
ドミニカは1884年に制定された刑法典を現在も採用しており、過去23年間の改革の試みはいずれも失敗に終わっている。
女性の権利拡充を訴える団体の代表はAP通信の取材に対し、「この古臭い刑法典は権利の面において多くの欠陥を抱えている」と語った。
また代表は強姦、近親相姦、胎児に致命的な問題が確認された場合の中絶を認めるよう求めた。
ドミニカは世界で最も厳しい中絶禁止法を採用している国のひとつであり、レイプ、近親相姦、命にかかわる病気で出産が不可能になった場合も中絶を禁じている。
デモ参加者は政府の刑法改正案がレイプによる妊娠中絶を認めず、子供に対する身体的暴力も許容されていると主張。それには女性器と肛門への「挿入」のない児童性虐待事件の刑期を軽減する規定も含まれている。オーラルセックスは挿入に含まれない。