米軍による「麻薬密輸船」攻撃、死者126人に=SOUTHCOM
米軍は2025年9月以降、カリブ海と東太平洋で麻薬密輸船を少なくとも36回攻撃した。
とヘグセス国防長官(ロイター通信).jpg)
米南方軍(SOUTHCOM)は26日、カリブ海と東太平洋における麻薬密輸船に対する攻撃での死者数が126人に達したと明らかにした。この数には海上で行方不明となり死亡したと推定される10人が含まれる。米軍は2025年9月以降、カリブ海と東太平洋で麻薬密輸船を少なくとも36回攻撃した。
SOUTHCOMによると、126人のうち116人は空爆直後に死亡が確認された。行方不明になった10人のうち8人は2025年12月30日に3隻の船舶を攻撃した際に船外へ飛び降り、その後の捜索でも発見されなかったという。残り2人は10月27日と1月23日の攻撃で行方不明になった。
トランプ(Donald Trump)大統領は麻薬カルテルを「外国テロ組織」指定し、一連の攻撃を正当化していた。
トランプ氏は麻薬密輸船の乗組員を「麻薬テロリスト」「生きる価値のない連中」などと呼び、ベネズエラを含む中南米諸国から麻薬を密輸していると主張しているが、その主張を裏付ける証拠は示していない。
この軍事作戦は国際的にも国内的にも大きな論争を呼んでいる。反対派は海上での攻撃の合法性および効果に疑問を呈している。特に、米国内で社会問題になっている合成麻薬フェンタニルなどが主にメキシコから陸路で密輸されている現状を踏まえると、海上攻撃が有効な対策であるかどうかは疑問だ。
さらに批判が高まったのは、最初のボート攻撃後に生存者を追撃したことが明らかになった時である。この件について、トランプ政権や多くの共和党議員は追撃を合法かつ必要な措置と擁護したが、民主党や法学者らはこれを殺人あるいは戦争犯罪に当たる可能性があると強く非難している。
これらの攻撃は南米における米軍の大規模な軍事プレゼンスの中で行われてきたものであり、ベネズエラ大統領が1月3日の米軍による作戦で逮捕され、米国に連行された後も続いている。マドゥロはニューヨークで麻薬密輸関連の罪で裁判にかけられる予定である。
ただし、マドゥロ拘束後に実施されたボート攻撃は1回のみで、米軍はその後、ベネズエラに関連するタンカーの押収など別の作戦に重点を移している。このような米軍による海上での攻撃は、国際法や国家間関係の観点からも議論を呼ぶ可能性が高く、麻薬対策の方法論そのものへの批判や再検討が求められている。
