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キューバの民主活動家フェレール氏が米国に亡命

フェレール氏はキューバの著名な民主活動家であり、野党組織「キューバ愛国連合(UNPACU)」の創設者の一人である。
2025年10月13日/米フロリダ州マイアミ、キューバの著名な活動家ホセ・ダニエル・フェレール氏(AP通信)

キューバの著名な活動家であるホセ・ダニエル・フェレール(José Daniel Ferrer)氏が13日、米国に亡命し、フロリダ州マイアミに到着した。

キューバ外務省の報道官はAP通信の取材に対し、フェレール氏の出国を認め、同氏が正午前に東部の空港を出発し、マイアミに向かったと語った。

また報道官は「フェレール氏は米国政府がキューバ政府に要請し、同氏も同意したことから、国を離れることになった」と述べた。

ルビオ(Maro Rubio)米国務長官は声明で、キューバで長年にわたり虐待、拷問、生命の脅威にさらされてきたフェレール氏が13日に到着したことを確認した。

フェレール氏はキューバの著名な民主活動家であり、野党組織「キューバ愛国連合(UNPACU)」の創設者の一人である。

1970年生まれで、2003年には「黒い春」と呼ばれる政治弾圧の中で逮捕され、反政府活動の罪で長期の禁錮刑を受けた。2011年に釈放された後も活動を続け、政府に対する批判を強めていった。

フェレール氏は平和的手段による民主的改革を訴え、言論の自由や人権の尊重を求めてきたが、たびたび拘束や監視、嫌がらせを受けてきた。

フェレール氏の扱いは国際社会でも注目されており、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルや欧米諸国は同氏の釈放と人権の尊重をキューバ政府に求めてきた。

フェレール氏は500人以上の囚人を釈放するためのキューバおよびカトリック教会との交渉の一環として、1月に釈放された。

しかし、当局は釈放条件に従わなかったとして4月にフェレール氏を再び投獄した。

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