▽2021年の抗議デモに参加し、治安紊乱の罪で懲役4年の実刑判決を受けた24歳女性などが釈放された。
キューバ政府が15日、バチカンとの合意に基づき、受刑者の釈放を開始した。
AP通信は首都ハバナに拠点を置く市民団体の話しとして、「様々な罪で実刑判決を受けた10数人が釈放された」と伝えている。
それによると、2021年の抗議デモに参加し、治安紊乱の罪で懲役4年の実刑判決を受けた24歳女性などが釈放されたという。
この女性は中部カマグエイの刑務所に収監されていた。女性はAPの取材に対し、「自分と一緒に8人の男性も釈放された」と語った。
バイデン(Joe Biden)米大統領は14日、ローマカトリック教会が仲介した取り引きの一環として、キューバのテロ支援国家指定を解除する意向を連邦議会に通知。キューバ政府は同日、553人の受刑者を「徐々に」釈放すると発表した。
キューバ当局はバイデン氏が退任する1月20日までに何人かを解放すると述べていた。
この発表から数時間後、キューバ外務省は別の声明で、「政府はバチカンのフランシスコ教皇(Pope Francis)に553人の受刑者を段階的に釈放すると通知した」と明らかにした。
ハバナの市民団体「キューバ人権監視団」は15日、同日午後4時時点で18人が釈放されたと声明を出した。
2021年にキューバをテロ支援国家に指定したトランプ(Donald Trump)次期大統領はまだこの決定についてコメントしていないが、キューバを含む共産勢力に対する強硬路線を継続することは確実だ。
トランプ氏がバイデン氏の決定を覆すかどうかは分からない。