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キューバ首都で米国とガザ紛争に抗議するデモ、大統領が主催

デモ参加者はパレスチナの旗を振り、米国がイスラエルに兵器を供与したと非難した。
2025年10月9日/キューバ、首都ハバナ、米国とガザ紛争に抗議するデモ(ロイター通信)

キューバの首都ハバナで9日、米国とガザ紛争に抗議するデモが行われ、数千人が在米国大使館の前に集まった。

このデモはディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領が主導。デモ隊はハバナ市内を行進した後、在米国大使館の前に終結し、トランプ政権とガザ紛争に抗議した。

同大使館は9日の業務を停止。自国民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

デモ参加者はパレスチナの旗を振り、米国がイスラエルに兵器を供与したと非難した。

イスラエルとイスラム組織ハマスは8日、トランプ(Donald Trump)米大統領のガザ和平計画の第1段階となる停戦と人質解放で合意。これにより、イスラエルはガザ地区から部分的に撤退し、ハマスは残りの人質48人全員を解放する。

またハマスは停戦開始から72時間後に、生存している人質20人を全員解放する予定だ。

ハバナのデモに参加した男性はロイター通信の取材に対し、「トランプ計画には裏があると思う」と語った。「この和平は長続きしないと思います。ウクライナと同じことが起こるでしょう。トランプは和平と戦争の終結を約束しましたが、実現しませんでした...」

別の参加者は「トランプほどノーベル平和賞に相応しくない男はいない」と述べた。

トランプ氏が提案した20項目が完全に履行されれば、ガザ紛争は終結するだろう。

しかし、最大の懸案事項である「ハマスはガザ地区の統治に今後一切関与しない」「武装解除」という2つの項目がどうなるかは不明のままだ。

ハマスはガザの統治に今後一切関与しないという提案に難色を示し、武装解除については今のところコメントしていない。

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