▽米国、EU、カトリック教会、その他人権団体はキューバに対し、21年7月11日の反政府デモの後に投獄された数百人のデモ参加者を釈放するよう長い間求めてきた。
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中米キューバの最高裁判所は10日、バチカンとの合意に基づき、553人の受刑者が釈放されたと発表した。
バイデン(Joe Biden)前米大統領は1月、ローマカトリック教会が仲介した取り引きの一環として、キューバのテロ支援国家指定を解除すると連邦議会に通知。キューバ共産党はこれを受け、553人の受刑者を「徐々に」釈放すると発表していた。
しかし、トランプ政権はこの指定解除を取り消し、新たな制裁を導入。共産党は受刑者の釈放手続きを一時停止した。
しかし、キューバの国営テレビは10日、最高裁が受刑者553人の釈放を確認したと報じた。
国営テレビは最高裁判事の声明を引用し、「553人はすでに釈放されている」と伝えている。
地元の権利団体は先週、トランプ氏が取り引きから手を引いたにもかかわらず、刑務所から受刑者が徐々に釈放されていると報告していた。
それによると、釈放された人の中には2021年のデモ以前に逮捕された人も含まれているという。
バイデン政権は当時、「キューバはより広範な取引の一環として、政治犯を解放する」と述べていた。
これに対し、キューバ共産党は「様々な犯罪で制裁を受けた553人を徐々に解放していく」としていた。
米国、EU、カトリック教会、その他人権団体はキューバに対し、21年7月11日の反政府デモの後に投獄された数百人のデモ参加者を釈放するよう長い間求めてきた。
このデモで逮捕された市民の数は明らかになっていない。人権団体は少なくとも600人が逮捕され、裁判を受けることなく投獄されたと説明している。