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▽停電は14日の午後8時頃に発生。ハバナ近郊の基幹変電所で不具合が起き、全国に波及したとされる。
2025年3月15日/キューバ、首都ハバナの通り(Getty Images/AFP通信)

中米キューバの国営電力会社が16日、大規模停電の復旧作業を続けているとSNSに投稿した。

現地メディアによると、16日未明の時点で、首都ハバナの一部地区で明かりが灯り始めたという。

停電は14日の午後8時頃に発生。ハバナ近郊の基幹変電所で不具合が起き、全国に波及したとされる。

電力会社はハバナ市内の19%が復旧したと述べたが、世帯数には言及せず、完全復旧の見込みも示さなかった。

キューバ共産党は16日未明、国内最大級の発電所を稼働させたと発表。国民に忍耐を求めた。

キューバの発電所と送電網は老朽化し、稼働に苦慮している。さらに同盟国のベネズエラとロシア、メキシコからの石油輸入が減少した昨年、危機が拡大した。

昨年末のブラックアウトではハバナの中心部を除くほぼ全て地域で停電が発生。900万人以上が影響を受けたと推定されている。

キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は10時間を超える。

ハバナの住民は36時間以上停電が続く中、冷蔵庫の食品が腐るのではないかと心配している。

AP通信によると、16日未明の時点で、ハバナ市内の観光客に人気のあるホテル、少数のレストラン、自家発電機を持つ家庭や企業だけが明かりを灯しているという。

この規模の停電が発生したのは過去6カ月で4回目。一部の自治体は復旧したとSNSに投稿しているが、詳細は不明だ。

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