キューバ当局、麻薬取締りの成果強調、米国の指摘に反発
米国は最近、カリブ海や東太平洋などで麻薬密輸船に対する軍事的取り締まりや攻撃を強めており、特に南米ベネズエラを拠点とする密輸ネットワークへの作戦を拡大している
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キューバ当局は4日、同国が米国向け麻薬密輸ルートの“抜け穴”になっているという米当局の指摘を改めて否定した。
共産党の治安当局トップは記者会見で、「我が国は麻薬の取締りを最優先とし、米国沿岸警備隊に対して、疑わしい密輸船の位置・航路・特徴などの情報提供を継続している」と語った。
過去には米国との麻薬捜査協力の枠組みが整えられていたが、トランプ政権下で連携は終了した。しかし、キューバ当局は2025年11月末時点までに累計で1500件以上の情報を米側に提供してきたと説明。キューバの麻薬取締りに対する長年のコミットメントを示すものだと強調した。
地理的に、キューバは南米の麻薬生産地から米国へ密輸されるルートの重要な通過点にあたる。しかし、米国務省は2016年時点で、キューバを「麻薬の主要な消費国、生産国、あるいは密輸の主要な中継点ではない」と位置づけてきた。 つまり、歴史的にもキューバが麻薬密輸の要衝と評価されてきたわけではないのだ。
米国は最近、カリブ海や東太平洋などで麻薬密輸船に対する軍事的取り締まりや攻撃を強めており、特に南米ベネズエラを拠点とする密輸ネットワークへの作戦を拡大している。
一方で、キューバはそうした米軍の圧力や緊張の高まりにもかかわらず、キューバ周辺で麻薬密輸活動が劇的に増えているという情報はないと強調した。
キューバは最近の米国による麻薬密輸船攻撃を批判していた。
