キューバ西部停電、復旧の見通し立たず、火力発電所でトラブル
首都ハバナを含む地域で電力供給が停止し、街灯や信号機が消えるなど都市機能にも影響が及んだ。
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キューバ西部で大規模な停電が発生し、国営電力会社が復旧作業を急いでいる。国内最大級の火力発電所の故障が原因とみられ、数百万人が電力のない生活を余儀なくされている。
停電は4日、西部地域の広い範囲で発生した。首都ハバナを含む地域で電力供給が停止し、街灯や信号機が消えるなど都市機能にも影響が及んだ。共産党の発表によると、故障したのは国内最大級の火力発電所で、ボイラー設備の損傷が原因で発電が停止したという。復旧には数日かかる見通しで、作業員が24時間体制で修理作業にあたっている。
政府はまず病院や給水施設など重要インフラへの電力供給を優先して復旧させている。報道によると、ハバナでは5割の地域で電力が回復したものの、多くの住民は依然として停電の影響を受けている。夜間には照明が使えず、市民がろうそくや携帯電話のライトを頼りに生活する様子もみられた。
今回の停電は長年続くキューバのエネルギー危機を改めて浮き彫りにした。国内の発電施設の多くは老朽化が進み、十分な整備や設備更新が行われていないと指摘されている。また、燃料不足も深刻で、発電所の稼働率が低下している。輸入石油の減少や供給の不安定さが電力不足に拍車をかけているとされる。
この影響で公共交通や放送などのサービスにも支障が出ており、政府は国民に対し節電を呼びかけている。西部地域での大規模停電はこの数カ月で2度目で、電力網の脆弱さが課題となっている。政府は修理作業を急ぐとともに、電力システムの安定化に向けた対策を進めているが、完全復旧には時間がかかる可能性がある。
キューバでは近年、燃料不足や設備の老朽化などが重なり、停電が常態化している。今回の事故は国民生活に大きな影響を与えるとともに、同国の電力インフラが抱える構造的な問題を改めて示す出来事となった。
