コスタリカ主要空港で停電、数時間運航停止、原因調査中
航空各社はソーシャルメディアで状況を乗客に通知。ホームぺージなどで最新の運航状況を確認するよう求めた。
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中米コスタリカ・サンホセ郊外のフアン・サンタマリア国際空港で24日朝、停電によりレーダーシステムが停止し、数時間にわたって全便が運航停止となった。
航空当局は正午前に声明を出し、「現地時間午前11時前に空域を再開した」と述べた。
現地メディアによると、停電は夜明け前に発生したという。同国際空港は声明で、「技術者が復旧作業に当たっている」と報告していた。
このトラブルにより、コスタリカ国内では午前6時から復旧までの間、全ての離着陸が禁じられた。
コスタリカにはグアナカステ州にも国際空港があるが、当局によると、今回のレーダーシステムトラブルは同空港にも波及したという。
航空各社はソーシャルメディアで状況を乗客に通知。ホームぺージなどで最新の運航状況を確認するよう求めた。
当局は影響を受けた便数と停電の原因を明らかにしていない。
フアン・サンタマリア国際空港は首都サンホセ近郊に位置する国内最大の国際空港であり、同国の航空輸送の中心的拠点である。空港はサンホセの西方約20キロに位置し、国内外の旅客輸送の主要ゲートウェイとして機能している。
空港は1本の長距離滑走路と複数のターミナルを備え、国際線・国内線の両方に対応している。国際線ターミナルでは北米、南米、欧州、中米地域の主要都市との定期便が運航されており、特に米国便が多い。
空港の運営は政府系の民間委託会社であるコスタリカ国際空港公社(AERIS)が担当。施設の近代化やサービス改善が進められてきた。チェックインカウンター、出入国管理、税関設備、免税店、飲食店などの利便施設も充実しており、旅客の快適性向上に力を入れている。また、空港アクセスも良好で、高速道路やシャトルバス、タクシーによりサンホセ市内や近隣の都市との連絡が確保されている。
観光面では、フアン・サンタマリア国際空港はエコツーリズムや熱帯雨林観光の拠点として重要である。コスタリカは生物多様性が豊かな国として知られており、空港を経由して国内の国立公園や保護区へのアクセスが容易になることで、外国人観光客の誘致に貢献している。一方で、旅客数の増加や気候変動の影響により、空港施設の拡張や滑走路の保守、セキュリティ強化などの課題も存在する。