◎小型機は21日にメキシコからカリブ海のリゾート地リモンに向かう途中、レーダーから姿を消した。
コスタリカ当局は23日、カリブ海で消息を絶った小型飛行機の乗員とみられる2人の遺体を収容したと発表した。
墜落した小型機は9人乗りのイタリア製双発ターボプロップ機「ピアジオP180アバンティ(Piaggio P.180 Avanti)」と報告されている。
この小型機は21日にメキシコからカリブ海のリゾート地リモンに向かう途中、レーダーから姿を消した。
政府報道官によると、乗客5人は全員ドイツ人とみられる。パイロットはスイス人だった。
警察当局は23日の声明で、「大人1人と子供1人の遺体を発見した」と報告したが、身元は明らかにしていない。
政府は捜索隊が回収した小型機の残骸と乗員の遺留品(バックパックなど)の写真を公開した。
当局によると、捜索隊は22日に小型機のものとみられる破片をリモン空港の沖合約28kmの地点で発見したという。
一方、現地メディアは小型機の飛行計画を引用し、「ドイツの実業家シャラー(Rainer Schaller)氏が搭乗していた」と報じている。
シャラー氏は国際的なフィットネスジムなどを経営する実業家。同乗者の1人はシャラー氏の親族とみられる。
捜索隊は破片が見つかったリモン空港沖の地点を重点的に捜索しているようだ。
トーレス(Jorge Torres)治安相は22日の記者会見で、「管制官は21日の午後6時頃、当該機がメキシコからリモンに向かっていると連絡を受けた」と説明した。
ドイツのメディアによると、シャラー氏はベルリンに本社を置くRSGグループの創設者兼CEOで、フィットネス、ライフスタイル、ファッション関連の21のブランドを48カ国で展開しているという。