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▽同国沖で移民とみられる身元不明の遺体が収容されたのは初めて。
カリブ海の島国セントクリストファー・ネビス(Getty Images)

カリブ海の島国セントクリストファー・ネビスの沿岸警備隊は30日、沖合で19人の遺体を収容したと明らかにした。

それによると、巡視艇は正午前、「沖合に不審な船がいる」という通報を受け現場に急行。一部水没したボートが見つかったという。

沿岸警備隊はボートを近くの港に曳航し、警察と共に船内を捜索。少なくとも19人分の遺体を確認した。

船内で捜索に当たった検視官は地元テレビ局の取材に対し、「遺体は完全に腐敗し、白骨化したものもあった」と語った。

それによると、遺体の身元を示す書類や身分証明書はなかったという。

AP通信は警察関係者の話しとして、「亡くなったのは黒人とみられ、アフリカ北西部沖で遭難し、ここまで流されてきた可能性がある」と伝えている。

地元メディアによると、同国沖で移民とみられる身元不明の遺体が収容されたのは初めてだという。

サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がアフリカ北西部のモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、セルビアからスペイン領カナリア諸島を目指し出港する。このルートは世界でも最も危険な航路のひとつであり、遭難したらまず助からない。

スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」は昨年末、24年1月1日~12月5日までの間に海路でスペインを目指した移民1万457人が死亡または行方不明になったと明らかにした。

その数は23年比で58%増加、過去最多を大幅に更新した。

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