セントルシア首都で「ソドミー法」廃止を祝うパレード

同性による肛門性交は懲役10年以下、その他のわいせつ行為は5年以下に処される可能性がある。
レインボーフラッグを掲げる女性(Getty Images)

カリブ海の島国セントルシアの人権活動家たちは1日、東カリブ海最高裁判所(ECSC)が同国の同性愛行為を禁じる刑法を違憲と裁定したことを祝い、首都でパレードを行った。

このいわゆる「ソドミー法」はイギリス植民地時代に導入され、同性による肛門性交やオーラルセックスを禁じる内容となっている。

同性による肛門性交は懲役10年以下、その他のわいせつ行為は5年以下に処される可能性がある。

ECSCは今週初め、LGBT権利団体ECADEの訴えを認め、セントルシアのソドミー法を違憲と裁定した。

セントルシアのメディアによると、ソドミー法違反で実際に処罰された人はいないという。

しかし、地元の人権活動や専門家はこの法律がLGBTQ+(性的少数者)コミュニティに圧力をかけてきたと指摘している。

首都カストリーズではこの判決を祝うパレードが行われ、数百人が市内を行進した。

政府はこの判決についてコメントしていない。

一部の保守的なキリスト教徒はこの判決を「犯罪」と批判した。

アメリカ大陸で同性による肛門性交やオーラルセックスを禁じている国はガイアナ、グレナダ、ドミニカ、ジャマイカ、そしてセントビンセント・グレナディーンの6カ国である。

近年、カリブ海の4カ国(トリニダード・トバゴ、バルバドス、セントクリストファー・ネイビス、アンティグア・バーブーダ)が同様の法律を廃止した。

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