メキシコのボクサー「チャベス・ジュニア」裁判へ、麻薬カルテルに関与
弁護士は23日の記者会見でチャベス・ジュニアに対する疑惑を「都市伝説」「憶測」と呼び、検察を非難した。
-1.jpg)
メキシコのボクサーであるフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(Julio Cesar Chavez Jr.)が麻薬カルテルとの関与と武器密売の疑いで裁判にかけることになったが、公判日はまだ決まっていないようだ。現地メディアが24日に報じた。
チャベス・ジュニアの弁護士は声明で、裁判所が追加の措置を命じ、事件に関する3カ月の追加調査を認めたことを確認した。
弁護士は23日の記者会見でチャベス・ジュニアに対する疑惑を「都市伝説」「憶測」と呼び、検察を非難した。
米国土安全保障省(DHS)は先月初め、チャベス・ジュニアがカリフォルニア州ロサンゼルスで逮捕されたことを確認。移民税関捜査局(ICE)が身柄を確保した。
メキシコ検察庁は23年に武器密輸と組織犯罪への関与の疑いでチャベス・ジュニアの逮捕状を発行していた。
チャベス・ジュニアは外国テロ組織に指定されている麻薬組織シナロア・カルテルの関係者とみられる。
チャベス・ジュニアは6月末、カリフォルニア州アナハイムのPPV興行イベントで判定負けを喫していた。
チャベス・ジュニアは現在、北西部ソノラ州の刑務所に勾留されている。
地元メディアによると、有罪が確定した場合、8年以下の懲役刑に処される可能性がある。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は先月、「チャベス・ジュニアは23年から指名手配されていたが、米国に滞在していたため逮捕されなかった」と述べていた。
検察はチャベス・ジュニアがシナロア・カルテルの下で活動していたと主張。家族と弁護士はこれを否定している。
米国務省は2月、シナロア・カルテルを含む中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定。今月初めにはシナロア・カルテルの一派であるロス・チャピトスも外国テロ組織に指定した。