メキシコのボクサー「チャベス・ジュニア」勾留、米国から強制送還
チャベス・ジュニアは外国テロ組織に指定されている麻薬組織シナロア・カルテルの関係者とみられる。
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メキシコのボクサーであるフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(Julio Cesar Chavez Jr.)が北西部ソノラ州の刑務所に勾留された。現地メディアが19日に報じた。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は19日の定例会見で、チャベス・ジュニアが米国から送還された後、武器密輸と組織犯罪への関与で勾留されたことを確認した。
またシェインバウム氏は検察当局がこの事件を捜査していると述べた。
検察庁はコメントを出していない。
米国土安全保障省(DHS)は先月初め、チャベス・ジュニアがカリフォルニア州ロサンゼルスで逮捕されたことを確認。移民税関捜査局(ICE)が身柄を確保した。
メキシコ検察庁は2023年に武器密輸と組織犯罪への関与の疑いでチャベス・ジュニアの逮捕状を発行していた。
チャベス・ジュニアは外国テロ組織に指定されている麻薬組織シナロア・カルテルの関係者とみられる。
チャベス・ジュニアは23年8月にB2観光ビザで合法的に入国。そのビザは24年2月に期限切れとなっていた。
その後、チャベス・ジュニアは24年4月には米国市民権を申請。米国市民の妻との結婚を根拠にしていた。
チャベス・ジュニアは6月末、カリフォルニア州アナハイムのPPV興行イベントで判定負けを喫していた。
メキシコ検察はチャベス・ジュニアがシナロア・カルテルの下で活動したと主張。家族と弁護士はこれを否定している。
米国務省は2月、シナロア・カルテルを含む中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定。今月初めにはシナロア・カルテルの一派であるロス・チャピトスも外国テロ組織に指定した。