メキシコ中央銀行、4会合連続利下げの見通し=ロイター調査
25年5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.42%増で、市場の予想と中央銀行の目標値(2~4%)を上回った。
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メキシコ中央銀行が来週の金融政策決定会合で政策金利を引き下げる可能性が高まっている。
ロイター通信が20日に公表したデータによると、26人のエコノミストのうち21人が0.5%の利下げと予想した。4会合連続の利下げは確実な情勢だ。
26人のうち3人は0.25%の利下げ、残り2人は米連邦準備制度理事会(FRB)が今週金利を据え置いたことを受け、据え置きと予想した。
25年5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.42%増で、市場の予想と中央銀行の目標値(2~4%)を上回った。4月は3.93%であった。
中銀は先月の金融政策決定会合で政策金利を0.5%引き下げ、8.50%に設定。3会合連続の利下げとなり、22年以降で最も低い水準となった。
しかし、中銀のヒース(Jonathan Heath)副総裁は先週、インフレ率が上昇し始めたことを受け、利下げサイクルを一時停止する可能性があると示唆した。
同国のインフレ率は22年に8.7%という20年以上ぶりの高水準に達した後、中銀の目標値まで低下した。
次の金融政策決定会合は6月26日に行われる。