メキシコ中銀、3会合連続で利下げの見通し=ロイター調査
▽メキシコの消費者物価指数(CPI)は22年に8.7%という20年以上ぶりの高水準に達した後、中銀の目標値(3%±1ポイント)まで低下した。
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メキシコ中央銀行が3会合連続で利下げに踏み切る可能性が高まっている。
ロイター通信は12日、アナリスト31人の予想を更新。30人が0.5%の利下げと予想した。
中銀は3月、政策金利を0.5%引き下げ、9.0%に設定。インフレの鈍化を強調する一方、貿易摩擦と経済見通しの悪化に関連する不確実性の高まりを警告した。利下げは2会合連続であった。
次回の金融政策決定会合は5月15日に予定されている。
31人のうち1人は米連邦準備制度理事会(FRB)が先週、トランプ政権の関税政策によるインフレと失業率の上昇を警告したことを踏まえ、金利を据え置くと予想した。
中銀は前回の金融政策決定会合で「インフレ見通しが許せば、さらなる金利調整を検討する可能性がある」と述べていた。
メキシコの消費者物価指数(CPI)は22年に8.7%という20年以上ぶりの高水準に達した後、中銀の目標値(3%±1ポイント)まで低下した。
25年4月のインフレ率は3.93%に上昇したが、それでも目標範囲内である。
25年第一四半期(1~3月)のGDP伸び率は市場の予想を上回り、前年比プラス0.2%。テクニカル・リセッションを回避した。
国際通貨基金(IMF)は先月末に公表した2025世界経済見通しで、トランプ米政権の関税がメキシコ経済に打撃を与え、25年GDPが0.3%縮小すると予想。1月時点の予想はプラス1.4%であった。
メキシコ財務省は25年のGDP伸び率をプラス1.5~2.3%と予想。市場は26年3月時点の政策金利を7.75%と予想している。