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メキシコ中央銀行が追加利下げを示唆、インフレ圧力も

中銀は9月25日の会合で政策金利を0.25ポイント引き下げ、7.50%に設定。利下げは6会合連続であった。
メキシコ、首都メキシコシティ、中央銀行本館(ロイター通信)

メキシコ中央銀行が9日に公表した最新の金融政策決定会合議事録で、物価安定、景気減速、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和姿勢を理由に、追加利下げを示唆した。

中銀は9月25日の会合で政策金利を0.25ポイント引き下げ、7.50%に設定。利下げは6会合連続であった。

議事録によると、利下げに唯一反対したヒース(Jonathan Heath)副総裁は、シェインバウム政権が提案している中国からの輸入品に対する関税がもたらすインフレリスクを強調した。

この関税案には、中国およびその他アジア諸国からの自動車に対する50%関税、ならびに鉄鋼、玩具、オートバイに対する35%関税が含まれている。

ヒース氏は議事録の中で、「改めて慎重な対応を呼びかける」と述べた。

消費者物価指数(CPI)は依然として中銀の目標値である3%±1ポイントを上回っている。

統計局は9日、最新のインフレ率を公表。25年9月は前年同月比3.76%増で、8月の3.57%から上昇した。

食品やエネルギーを除くコアインフレ率は前年同月比4.28%増であった。

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