メキシコ中央銀行、25-26年の経済成長率予想引き下げ
中銀は28日に公表した四半期レポートで25年のGDP伸び率をプラス0.1%と予想。2月の0.6%から引き下げた。
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メキシコ中央銀行は28日、国内経済の鈍化とトランプ米政権の貿易政策による不確実性を理由に、今年と来年の経済成長見通しを大幅に引き下げた。
中銀は28日に公表した四半期レポートで25年のGDP伸び率をプラス0.1%と予想。2月の0.6%から引き下げた。
また中銀は26年のGDP伸び率も半減させ、以前の1.8%から0.9%とした。
中銀は今月の金融政策決定会合で政策金利を0.5%引き下げ、8.50%に設定。利下げは3会合連続であった。
メキシコの消費者物価指数(CPI)は22年に8.7%という20年以上ぶりの高水準に達した後、中銀の目標値(2~4%)まで低下した。
25年4月のインフレ率は3.93%に上昇したが、それでも目標範囲内である。
財務省は25年のGDP伸び率をプラス1.5~2.3%と予想している。
中銀はレポートの中で、「期間中、国内経済活動は鈍化が続くと見込まれる。既に確認されている弱さに加え、メキシコおよび世界経済は米国の貿易政策の変更から生じる重大な課題に直面している」と指摘した。