メキシコ市長暗殺事件、ボディーガード7人逮捕、殺害に関与か
この事件は11月1日に発生。17歳の少年がマンソ市長を銃撃・殺害した。
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メキシコ中西部ミチョアカン州ウルアパンの市長が暗殺された事件について、当局は21日、市長の警護を担当していたボディガード7人を逮捕したと明らかにした。
AP通信によると、捜査当局はウルアバン中心部の建物を家宅捜索し、警護員とみられる数人を連行したという。
この建物はマンソ(Carlos Manzo、40歳)市長が殺害された現場のすぐ近くにある。
この事件は11月1日に発生。17歳の少年がマンソ氏を銃撃・殺害した。
警察はその後、容疑者2人を逮捕。17歳少年はその場で射殺された。
ハルフッシュ(Omar Garcia Harfuch)治安・市民保護相は19日の記者会見で、別の容疑者が逮捕されたと発表。この男は麻薬組織「ハリスコ新世代」と関係があるとされる。
ミチョアカン州検察は21日の声明で、「7人の公務員が市長殺害に関与した疑いで逮捕された」と発表した。
地元テレビ局は情報筋の話しとして、「7人は全員、マンソ氏のボディーガードである」と報じている。
現地メディアによると、陸軍と警察の合同部隊は中央広場に隣接する市庁舎も捜索し、容疑者たちを連行した。
地元メディアは以前から、マンソ氏の周りにボディーガードがいたにも関わらず、少年の発砲を阻止できなかったことに「不審な点がある」と指摘していた。
X(旧ツイッター)で共有された動画にはボディーガードとみられる男が地面に倒れた少年に向けた複数回発砲する様子が映っていた。
一部の専門家は「少年の供述を封じるために殺害したように見える」と指摘していた。
ミチョアカン州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やそのライバルであるハリスコ新世代の支配下に置かれている。
ミチョアカン州では昨年10月にシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領が就任して以来、マンソ氏を含む7人の市長が殺害されている。
