グアテマラ西部でバス事故、少なくとも15人死亡、19人負傷
現場は西部ソロラの幹線道路。この地域は濃霧が発生しやすく、ドライバーの視界を著しく妨げることで知られている。
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グアテマラ西部で12月27日、乗客を乗せたバスが渓谷に転落し、少なくとも15人が死亡、19人が負傷した。当局が明らかにした。
それによると、死亡が確認されたのは11人の男性、3人の女性、1人の未成年者。負傷者は救急隊によって近くの病院に搬送された。事故は27日未明に発生したとされ、正確な時刻は公表されていない。
現場は西部ソロラの幹線道路。この地域は濃霧が発生しやすく、ドライバーの視界を著しく妨げることで知られている。救助活動にあたった消防署員らは、濃霧による視界不良が事故の一因だった可能性があるとみて調査を進めているが、詳しい事故原因は明らかになっていない。
事故現場では救助隊が転落したバスの残骸を確認しながら生存者の捜索と負傷者の救出を行った。消防当局がソーシャルメディアに投稿した映像には、隊員や車体が大きく損壊したバスが深い渓谷の底にある様子が映っていた。負傷者のケガの程度は明らかになっていないが、地元メディアは複数人が意識不明の重体と伝えている。
グアテマラでこのようなバス事故は珍しくなく、交通安全対策の強化が課題となっている。今年2月には別のバス事故で多数の死者が出た。今回の事故は同国における道路交通の危険性を改めて浮き彫りにした。専門家は道路の整備状況や天候条件に加え、運転手の過労や車両整備の不十分さなど複数の要因が重なるケースが多いと指摘する。
中央政府は事故を受けて国民に哀悼の意を表すとともに、負傷者の治療と家族への支援を進める方針を示している。被害者の身元確認作業や、事故原因の調査についても当局が迅速に対応することを表明した。
事故の影響で一時的に同区間の交通が規制され、救急車や警察車両が現場に集結した。付近の住民や通行者らが救助活動を見守り、負傷者の無事を祈る姿が見られた。
