◎武装集団は現場から逃走。陸軍と警察が行方を追っている。
メキシコ中部グアナフアト州で正体不明の武装集団が銃を乱射し、8人が死亡、2人が負傷した。地元警察が1日、明らかにした。
それによると、事件は同州アパセオ・エル・グランデの市道沿いにあるガソリンスタンドで11月30日遅くに発生。利用客など男性8人が死亡、2人が負傷し、病院に搬送された。
地元テレビ局は救急隊員1人が銃撃に巻き込まれ死亡したと伝えている。
その後、州消防局は救急救命士が死亡したと声明を出したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ソーシャルメディアに投稿された動画にはスタンドの外で撃たれた男性の遺体が映っていた。
武装集団は現場から逃走。陸軍と警察が行方を追っている。
グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。
地元メディアによると、アパセオ・エル・グランデでは近年、このような銃乱射事件が相次いでいるという。最近ではハリスコ新世代と地元の犯罪組織サンタ・ロサ・デ・リマ・カルテル(CSRL)の戦闘が激化し、数十人の構成員が殺害されたとみられる。