◎正体不明の武装集団がギャング間抗争の仲介に入った警察官と地元当局者に向け銃を乱射した。
メキシコ南部オアハカ州で治安当局が待ち伏せ攻撃を受け、警察官2人を含む少なくとも5人が死亡した。地元警察が23日、明らかにした。
それによると、事件は同州郊外の鳥類保護区付近で22日午後に発生。正体不明の武装集団がこの地域に拠点を置くギャングの抗争の仲介に入った警察官と地元当局者に向け銃を乱射したという。
地元テレビ局は自治体職員の話しとして、「この地域で活動する少なくとも2つのギャングが領土争いを繰り広げており、陸軍・州兵・警察官100人以上が追加派遣された」と伝えている。
この待ち伏せ攻撃で警察官2人と地元関係者2人、民間人1人が死亡。警察官2人が負傷した。
州警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。
地元メディアによると、この地域の2つの地区の住民は鳥類保護区をめぐり、対立を深めているようだ。
1つの地区は鳥類保護区の開発を支持。もう1つは開発に反対しているとされる。
9月には正体不明の武装集団が開発反対派の住民4人を誘拐。州当局との交渉の末、解放されたと伝えられている。地元メディアは州当局が身代金の支払いに応じたと報じているが、事実か否かは不明。